スノークの暗殺後、カイロ・レンは最高指導者の称号を継承し、ファースト・オーダーに対する絶対的な権力を掌握した。この姿のカイロ・レンは、家族の過去を断ち切り、銀河の真の支配者としての地位を確立しようとする、軍事力とダークサイドの力が絶頂に達したキャラクターを体現している。
劇中のシーン
この姿を象徴する重要な場面は、メガ級スター・ドレッドノート「スプレマシー」の玉座の間で繰り広げられる。最高指導者スノークがレイをあざ笑い、処刑を命じる中、カイロ・レンはフォースを操り、スノークの肘掛けに置かれていたスカイウォーカーのライトセーバーを起動させる。鋭い起動音とともに刃がスノークの胴体を貫き、彼を真っ二つに引き裂いた。プラエトリアン・ガードとの激闘の直後、カイロ・レンはハックス将軍と対峙する。ハックスが権力の移行を認めるのをためらうと、レンはフォース・チョークで将軍を膝をつかせ、「最高指導者万歳」という言葉を強要した。この権力交代は旗艦ファイナライザーで正式なものとなり、レンは集まったストームトルーパー部隊に自身を紹介し、スノークの遺体をさらした上で宇宙へ放出することで、旧体制の終焉と自身の絶対的指揮下による新たな栄光の時代の幕開けを宣言した。
意義
この変貌は、カイロ・レンが「弟子」から「師」へと転換した決定的瞬間である。最高指導者の称号を奪取したことは、祖父ダース・ベイダーが成し遂げられなかった、師を仰ぐことなく銀河帝国を完全に支配するという野望の実現を意味する。スター・ウォーズの物語において、この時期は、先代のような冷徹な計算ではなく、内なる葛藤に突き動かされたリーダーによる混沌を象徴している。スノークが精神的な事象やフォースそのものに焦点を当てていたのに対し、カイロ・レンの統治は攻撃的な拡大、ダークサイドの秘密の追求、そして「過去を葬り去る」ための冷酷なキャンペーンを特徴としている。これは、ファースト・オーダーが帝国軍の残党という影の存在から、恐怖による絶対的な忠誠と、タヌナ(Tah'Nuhna)のような惑星での虐殺に見られるような伝統的な中立性の抹消を強いる、帝国以上の遺産を築こうとする体制へと進化したことを示している。
デザイン
「最高指導者」としての美学は、彼の1年間の治世中に登場した「再構築された」マスクに最も象徴されている。激昂して自身のヘルメットを破壊した後、レンはそれを執拗に修復させた。砕け散った破片は、おそらくサタリ(sathari)かシスの錬金術による赤い結晶質の物質で接合されており、マスクの表面には傷跡のように光り輝く赤い筋が走っている。この「金継ぎ」スタイルのデザインは、彼の精神的な亀裂と、その統治の暴力的な性質を象徴している。彼は重厚な質感の黒いローブを幾重にも重ね、肩で留められた長くたなびく黒いマントを羽織っており、以前の指揮官時代の衣装よりも威厳があり、威圧的なシルエットを作り出している。愛用の十字型ライトセーバーは依然として彼の主武装であり、その不安定で火花を散らす赤い刃は、彼のリーダーシップの不安定さと、均衡を拒絶する姿勢を視覚的に表現している。
