後にポー・ダメロンによってフィンと名付けられるFN-2187は、ジャクーでの深刻な良心の危機に直面するまで、幼少期からファースト・オーダーのストームトルーパーとして育てられた。血の手形が刻まれた印象的な白いアーマーが特徴であり、この特別な姿は、洗脳された兵士が服従よりも共感を選び、レジスタンスに寝返るという重大な転換点を象徴している。
シーン
この象徴的な姿は、『スター・ウォーズ/フォワードの覚醒』の冒頭、ジャクーのトゥアナルの村での夜間襲撃におけるFN-2187の姿である。キャプテン・ファズマとカイロ・レンの指揮下、大気圏突入用強襲艇から降下したFN-2187は、ファースト・オーダーが村を容赦なく弾圧する光景を恐怖の面持ちで見つめる。同僚の訓練生FN-2003(愛称「スリップ」)がレジスタンスの攻撃で致命傷を負うと、スリップは手を伸ばし、FN-2187の白いヘルメットに3筋の血をこすりつけて息絶える。殺戮に圧倒され、生き残った村民の処刑を命じられたFN-2187は、ブラスターを下ろし、発砲を拒否する。トラウマに囚われ過呼吸になりながらも、彼はスター・デストロイヤー「ファイナライザー」に戻り、ハンガーデッキでヘルメットを脱ぎ捨て、ファースト・オーダーからの離脱という決定的な決断を下す。
意義
FN-2187の離脱は、『スター・ウォーズ』の伝承におけるストームトルーパーの概念を根本的に覆し、顔のない無名の戦闘員を、道徳的な選択が可能な人間味のある個人へと変貌させた。3歳の時からファースト・オーダーに育てられ、洗脳されていたFN-2187が罪のない民間人の虐殺を拒否したことは、個人の道徳観が組織的な洗脳に打ち勝つことができるり得ることを示している。彼の反逆行為は、シークエル・トリロジー全体の究極の触媒として機能する。レジスタンスのパイロットであるポー・ダメロンを解放して「ファイナライザー」からの脱出を確保したことで、FN-2187はルーク・スカイウォーカーの地図の回収、ジャクーでのレイとの出会い、そしてレジスタンスの最終的な再誕への歯車を動かし始めるのだ。
デザイン
標準的なファースト・オーダーのストームトルーパーのアーマーは、クラシックな帝国軍のアーマーの進化系であり、黒いアンダースーツの上に滑らかな有機的な白い複合プレートを纏い、連続した黒いバイザーバンドを持つ流線型のヘルメット、そして統合されたブラステック製ホルスターシステムを備えている。この特定のバージョンがユニークである理由は、戦闘中に刻まれた生々しいマークにある。FN-2003の死にゆく手によって、ヘルメットのフェイスプレートの右側に3本の太い血の軌跡が拭い付けられているのだ。FN-2187がハンガーでヘルメットを外したとき、光沢のある妥協のない白いアーマーと、汗まみれで明らかに動揺した彼の顔との間の強烈な視覚的コントラストが、兵士としての強制されたアイデンティティと彼の真の人間性との間の深い葛藤を強調している。
